夜、部屋で静かに過ごしているときに
壁の中から「カタカタ」「コツコツ」という音が聞こえると、
不安になりますよね。
「何かが中にいる？」
「家が壊れかけている？」
「このまま放置して大丈夫？」
結論から言うと、
壁からカタカタ音がする原因の多くは深刻なものではありません。
ただし、原因によっては注意が必要なケースもあります。
この記事では、
壁から音がする主な原因と、
放置しても問題ない場合・確認すべき場合を
分かりやすく解説します。
なぜ壁の中から音がするのか？
住宅の壁の中には、
- 柱
- 配線
- 配管
- 断熱材
など、さまざまなものが入っています。
そのため、音の発生源が見えにくく、不安を感じやすいのが特徴です。
原因① 温度変化による建材の動き
最も多い原因が、
温度差による建材の伸び縮みです。
どんなときに起こる？
- 夜になって気温が下がったとき
- エアコンをつけたり消した直後
- 冬場の暖房使用時
木材や金属がわずかに動くことで、
「カタカタ」「パキッ」といった音が出ることがあります。
この場合、
構造上の問題である可能性は低いです。
原因② 配管や配線の振動
壁の中を通っている
- 水道管
- 給湯管
- 電気配線
が原因で音が出ることもあります。
特徴
- 水を使ったあとに鳴る
- 一定のリズムで音がする
- 夜中や早朝に起こりやすい
集合住宅では、
他の部屋の影響で音が伝わることもあります。
原因③ 風や気圧の影響
強風の日や天候の変化によって、
家全体がわずかに揺れ、音が出ることがあります。
特に、
- 高い位置の壁
- 窓の近く
- 外壁に近い場所
で起こりやすいです。
原因④ 小動物や虫の可能性
頻度は高くありませんが、
ネズミや小動物が原因のケースもあります。
見分けるポイント
- カタカタ音が移動する
- 夜中に集中して音がする
- 天井や壁を走るような音
ただし、
単発で軽い音がするだけなら、
動物が原因である可能性は低いです。
原因⑤ 家具や家電の振動が伝わっている
意外と多いのが、
壁とは別の場所の音が伝わっているケースです。
- 冷蔵庫
- エアコン
- 換気扇
- 洗濯機
これらの振動が壁に伝わり、
壁から音がしているように感じることがあります。
放置しても問題ないケース
次のような特徴があれば、
基本的に心配はいりません。
- 音が一瞬で終わる
- 毎日同じような時間帯に鳴る
- 揺れや異臭がない
- 音が弱く、不規則
多くの場合、
家の特性や環境による自然な音です。
注意が必要なケース
一方で、以下の場合は
注意した方がいいでしょう。
- 音がだんだん大きくなる
- 明らかに移動している音がする
- 壁や天井にシミ・ひび割れがある
- 水漏れの気配がある
- 連続して長時間鳴り続ける
このような場合は、
管理会社や専門業者に相談するのがおすすめです。
自分でできる確認ポイント
音がするタイミングを記録する
- 何時頃か
- どの部屋か
- どんな音か
メモしておくだけで、
原因特定がしやすくなります。
家電の位置を確認する
- 壁に密着していないか
- 振動が伝わっていないか
位置を少し変えるだけで、
音が消えることもあります。
換気・温度差を減らす
- 急にエアコンを切らない
- 湿度を安定させる
これだけでも、
建材の音は出にくくなります。
「家鳴り」との違い
壁からの音は、
「家鳴り」と呼ばれる現象の一部であることもあります。
家鳴りは、
- 多くの住宅で起こる
- 欠陥ではない
- 時間とともに落ち着く
という特徴があります。
まとめ
壁からカタカタ音がする原因の多くは、
- 温度変化
- 配管・配線
- 風や環境の影響
- 家電の振動
といった深刻でない理由によるものです。
ほとんどの場合、
放置しても問題ありません。
ただし、
- 音が異常に続く
- 他の異変がある
場合は、
早めに専門家に相談すると安心です。
原因を知っておくだけで、
壁の音に対する不安はかなり軽くなります。
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